甲状腺癌診療連携プログラムについて
分子標的薬であるソラフェニブ(ネクサバール)が、放射性ヨウ素内用療法不応性甲状腺分化癌患者に適用が拡大されたことは、会員の皆さんにはご存じの所かと思います。近い将来、他の分子標的薬も承認される見込みとなっています。
これらの薬剤は、適応判断、副作用管理など、診療単科だけでは対応が坤南であり、各診療科の枠を超えたチーム医療が必要です。そのため、適切な患者マネージメントを目的として、日本甲状腺外科学会、日本内分泌外科学会、日本臨床腫瘍学会の3学会が、”甲状腺癌診療連携プログラム”(http://www.jsmo.or.jp/thyroid-chemo/program/)本年7月1日に立ち上げ、運用が開始されています。
先般、3学会から、内用療法の任に当たっている本学会に対し、連携協力の依頼がありました。本学会としても、このような連携が不可欠であると認識しており、連携協力に賛同した次第です。
会員諸氏におかれましては、自施設あるいは内用療法依頼施設との連携を今一層進めていただきますよう、お願い申し上げます。