Japanese |
Title | 直接法による抗甲状腺抗体測定キットの基礎的, 臨床的検討 - II. サイログロブリン抗体 - |
Subtitle | ノート |
Authors | 中嶋良行*, 梶田芳弘*, 長宗輝彦**, 石田正夫*, 藤田洋一*, 八谷孝**, 中川雅夫**, 越智幸男*** |
Authors(kana) | |
Organization | *南丹病院内科, **京都府立医科大学第二内科, ***滋賀医科大学検査部 |
Journal | 核医学 |
Volume | 26 |
Number | 10 |
Page | 1343-1350 |
Year/Month | 1989/10 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本核医学会 |
Abstract | 「I. はじめに」 サイログロブリン (TG) は甲状腺で合成され, その分子中に約10%の糖成分を有する可溶性糖蛋白質で, 分子量は約67万, 沈降係数は19Sとされている. 分子中にヨード化アミノ酸を含み, 甲状腺ホルモンの合成, 貯蔵および放出にきわめて重要な役割を果たしている. このTGに対する自己抗体は, Roittらにより橋本病患者の血清中に認められ, 以後実験的甲状腺炎の発生に抗TG抗体の関与が報告され, 本抗体は自己免疫性甲状腺疾患の代表的な自己抗体である. 抗TG抗体の測定法としては, 寒天板内沈降反応, ラジオイムノアッセイ, 赤血球凝集反応 (TGHA) , 螢光抗体法, 酵素免疫測定法等が開発されているが, 日常臨床ではタンニン酸処理血球凝集反応を利用したTGHAキットが一般的に使用されているのが現状である. 今回われわれはRSR社で開発された標識TGを用いるTG抗体測定キットを治験する機会を得たので, その基礎的および臨床的検討ならびに従来からのTGHAキットと比較し, その有用性を検討した. |
Practice | 臨床医学:一般 |
Keywords | Direct method, Thyroid, Thyroglobulin, Antibody |