Japanese |
Title | Phadebas β2-micro Test改良キットの基礎的ならびに臨床的検討 |
Subtitle | ノート |
Authors | 矢野正幸*1, 鈴木崇代*2, 殿内力*3, 瀬戸嗣郎*4, 平尾敬男*4, 高橋昌里*5, 三間屋純一*3, 中村孝*6 |
Authors(kana) | |
Organization | *1静岡県立こども病院核医学, *2薬剤部, *3血液・腫瘍科, *4感染・免疫・アレルギー科, *5腎臓内科, *6内科 |
Journal | 核医学 |
Volume | 21 |
Number | 6 |
Page | 747-754 |
Year/Month | 1984/6 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本核医学会 |
Abstract | 「I. はじめに」β2-microglobulin(以下β2-MGと略す)は, 1968年Berggardらによって尿細管性蛋白尿の患者尿から分離・精製された分子量11,800の低分子性の蛋白質であり, ヒトのリンパ球をはじめとする有核細胞で産生され, 血液・尿・髄液・唾液・乳汁・羊水・腹水・関節液・精液などに広く存在している. 体液中のβ2-MGは大部分が遊離の形で存在し, その異化には他の低分子血漿蛋白と同様に腎が主要な役割りを果たしている. 血液中のβ2-MGは容易に腎糸球体から濾過され, 近位尿細管で再吸収され異化されるため, 正常尿中にはきわめて微量にしか排泄されない. したがって, 尿中β2-MGは腎尿細管再吸収障害によって増加することとなり, 血液中および尿中β2-MGを測定することは腎障害の早期診断として有用である. また, β2-MGはリンパ球のみならず悪性腫瘍細胞でも産生され, 自己免疫疾患などにおいても増加する場合のあることが報告されている. |
Practice | 臨床医学:一般 |
Keywords | Radioimmunoassay, β2-microgloblulin. |