Authors | 伊藤一夫*, 楢林勇*, 松井律夫*, 井上善夫*, 福川孝*, 竹村知恵子*, 大西隆二*, 杉村和朗*, 西山章次*, 木村修治* |
Abstract | 「I. はじめに」腎の核医学的動態機能検査には1960年以来131I-Hippuranが用いられてきた. 131I-はβ線を放出すること, 半減期が長いことにより被曝線量が多く, γ線エネルギーも高く, 画像を伴う検査には必ずしも適していない. そこで, 近年は99mTc-DTPAが画像を伴う検査には主に用いられるようになっている. 最近になってヨウ化ヒプル酸ナトリウム (123I) (以下123I-OIHと略称する) が画像を伴った腎機能検査に用いられ始めている. 123Iの製造法には, 127I (p, 5n) 123Xe→123I, 122Te (d, n) 123I, 124Te (p, 2n) 123Iといくつかあり, それぞれ混入する放射性核種が異なっている. 今回われわれは 124Te (p, 2n) 123I反応により製造された123Iにより標識された123I-OIHを用いて腎動態機能検査を行ったので, その成績を99mTc-DTPA, 131I-Hippuranと比較検討し報告する. |