Japanese
Title67Ga citrateシンチグラフィにおける腎描出の臨床的検討
Subtitleノート
Authors小林英敏*, 田中孝二*, 佐久間貞行**
Authors(kana)
Organization*岐阜県立多治見病院放射線科, **名古屋大学医学部放射線医学教室
Journal核医学
Volume29
Number3
Page391-398
Year/Month1992/3
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. 緒言」67Ga citrateシンチグラフィ(以下, Gaシンチ)の腎疾患についての報告は少ないとはいえないが, 腎癌を陽性描画する頻度は少なく, 臨床で多く利用されているとはいえないように思われる. 腎臓は67Ga citrate(以下, Ga)の静注後24時間までの主たる排泄経路であり, 腎への集積亢進が腎疾患を必ずしも意味しないことが腎疾患のGaシンチの読影を困難にしている. 腎の集積が亢進する原因としてすでに血清鉄高値が指摘され, 逆に肝臓の描出は血清鉄と負の相関を示すと報告されている. 肝臓のときとは逆に, 抗癌剤の投与により不飽和鉄結合能(UIBC)の低下をひきおこすことによりfreeのGaが増加し, 腎からの排泄が遷延するために腎へのGa集積(以下, 腎集積)が亢進することが予想されている. しかし本邦における腎集積の頻度についての検討は, 報告されてから5年以上が経過している.
Practice臨床医学:一般
Keywords

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