Japanese | |
---|---|
Title | Anthracycline系抗癌剤による心筋障害の血清診断の可能性 - 心筋ミオシン軽鎖I測定RIAキットの検討 - |
Subtitle | ≪ノート≫ |
Authors | 木村良子*, 宮川正男*, 阿多まり子**, 棚田修二*, 濱本研*, 石根正博***, 羽藤高明**** |
Authors(kana) | |
Organization | *愛媛大学医学部放射線科, **附属病院中央放射線部, ***第一内科, ****大分市医師会立アルメイダ病院放射線科 |
Journal | 核医学 |
Volume | 28 |
Number | 12 |
Page | 1521-1527 |
Year/Month | 1991/12 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本核医学会 |
Abstract | 「I. 緒言」anthracycline系, anthraquinone系抗癌剤(以下A系抗癌剤)は, 各種の悪性腫瘍に高い有効性を示し, 様々な併用療法に中心的抗癌剤として組み入れられているが, 蓄積性, 不可逆性の心毒性を有するため, 副作用の発現を早期に検出し, 治療方針を変更していくことは臨床上重要である. しかし, 自覚症状, 理学的所見等は, 心筋障害が高度になって初めて出現する. このため, 心電図, 心エコーカルディオグラフィ, 心プールシンチグラフィ, 心筋シンチグラフィ, 心筋生検などの手段で, 心筋障害の発現を検出することが試みられている. しかし, 心電図の異常の発現頻度は早期にはかならずしも高くはなく, その他の検査を各治療ごとに行うことは患者の負担やコストの面で非現実的である. A系抗癌剤の心筋障害の機序については, ミトコンドリアのフラビン脱水素酵素と薬剤の酸素分子の間の電子の転移の際に生ずるフリーラジカルによる組織障害などの様々な説が提唱されているが, 結果的には障害をうけた心筋は壊死に陥る. |
Practice | 臨床医学:一般 |
Keywords | Myosin light chain I, Myocardial injury, Anthracycline, RIA. |