Japanese
Title原発性甲状腺機能低下症における血中ミオシン濃度の検討
Subtitle≪ノート≫
Authors池窪勝治*, 中西昌子*, 宇井一世*, 野沢浩子*, 才木康彦*, 川井順一*, 富永悦二*, 山口晴司*, 伊藤秀臣*, 日野恵*, 服部尚樹**, 石原隆**, 倉八博之**
Authors(kana)
Organization*神戸市立中央市民病院核医学科, **内科
Journal核医学
Volume28
Number12
Page1515-1520
Year/Month1991/12
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. 緒言」心筋ミオシン軽鎖I (Myosin LCI)は心筋の構造蛋白であり, 心筋の障害により血中へ流出する. 血中Myosin LCI濃度の測定は心筋梗塞の診断および重症度の判定に有用であることが報告されている. 甲状腺機能低下症においては, 粘液水腫心やHoffmann症候群などで知られるごとく, 心筋障害や骨格筋障害の症状が認められる. 著者らは各種甲状腺疾患患者における血中Myosin LCIの測定を行い, 原発性甲状腺機能低下症において高値を示す症例を認め, その測定値の意義について検討し, 若干の知見を得たのでその成績につき報告する. 「II. 対象と方法」健常人75例(男性36例, 女性39例)と, 心筋梗塞および腎不全を認めない各種甲状腺疾患患者84例の合計159例を対象として, 血中Myosin LCI濃度を測定した. 甲状腺疾患患者については Myosin LCI値と甲状腺ホルモン, TSH濃度および生化学検査(CK, GOT, LDH,コレステロール, クレアチニン)成績との関係について検討した.
Practice臨床医学:一般
KeywordsMyosin LCI, Primary hypothyroidism, Hypothyroid myopathy, Thyroid state.

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