Japanese
Title座長のまとめ 末梢循環
Subtitle第30回 日本核医学会総会座長のまとめ
Authors森豊
Authors(kana)
Organization
Journal核医学
Volume28
Number5
Page555-555
Year/Month1991/5
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract(581-585) 581席:村松ら(埼玉医大・二内, 放)より, 上大静脈系閉塞時の肝のHot spotについての発表があった. 99mTc-phytate, 99mTc-パーテクネテイト, 99mTc-MAA等により生じた上大静脈系閉塞例のHot spot形成について考察が加えられた. Hot spotは臍旁静脈を介した側副路であった. この側副路の確認には99mTc-MAAがやはり適しているとのことであった. 582席:住ら(順大浦安・放)より, 骨盤内悪性腫瘍に対するAngiotcnsin IIの併用昇圧化学療法時の腫瘍血流の核医学的評価の発表があった. 81mKrをカテーテルより持続注入することにより腫瘍の血流変化を捉え, Angiotensin II注入による昇圧化学療法の有効性を示唆した. 583席:島田ら(慈恵医大・放・三内)より新しく開発した末梢循環血圧測定法を用いたβ遮断剤のISAに関する検討の発表があった. 133Xeクリアランス法を用いPeripheral perfusion pressureを測定し, βブロッカーの内因性交感神経刺激作用(ISA)について検討した. プロプラノロールと異なり, カルテオロールでは末梢循環抵抗は優位に低下し, 心拍出量の有意な低下は認めなかった. 584席:瀬戸ら(富山医薬大・放・二内)より一側下肢エルゴメータ負荷による運動筋と非運動筋の血管抵抗比の評価(第1報) :健常者における検討の発表があった. 運動筋群の仕事量増加に伴う201Tl摂取率の増加と非運動筋の摂取率の低下が捉えられた. 585席:富吉ら(郡大医・核・二内・放)より31P-MRSによる正常健者の大腿筋肉エネルギー代謝の観察運動負荷前後の正常パターンスペクトルの測定についての発表があった. フォスファクレアチン(PCr)と無機リン(PI)のピークの面積比と求めることにより, 大腿筋肉の予備能力の評価が可能とのことであった. スポーツ医学への応用が期待された.
Practice臨床医学:一般
Keywords