Japanese
Title座長のまとめ 断層画像の現状と将来
Subtitle第30回 日本核医学会総会座長のまとめ
Authors西川潤一
Authors(kana)
Organization東京大学医学部附属病院分院放射線科
Journal核医学
Volume28
Number5
Page526-526
Year/Month1991/5
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract現在, 臨床の場で汎用されている断層画像は, 詳細な解剖学的情報を提供するXCT, MRIと機能的な情報を画像として提供する核医学断層画像とがある. 疾患の診断に当り生化, 生理学的変化は, 解剖学的変化に先行するため, 核医学断層画像の役割りは重要である. 本学会のシンポジウムでも核医学断層画像に関するテーマは, 繰り返し取り上げられ, 断層画像の核医学における重要性を示している. 本シンポジウムでは, 従来のシンポジウムの繰り返しとならないよう, 核医学断層画像の現状よりも, これらの方向に重点を置いた. 核医学断層画像の現状(東大・西川)では, PET画像は, 比較的高解像力で定量性もよく, 生体の真の生理生化学的情報が得られるが施行できる施設は限られること, SPECT像は, 解像力・定量性では, PET像に及ばないものの, 特別な設備が不必要で従来からの核医学施設で手軽に施行でき, 臨床に有用な情報を提供すること, しかしながら, 両装置とも現段階では, まだ改良の余地があり, ハード・ソフトの両面からの開発が必要であること, 放射性薬剤では, 特にSPECT用の血流以外の情報が得られるものが期待されることなどが述べられた.
Practice臨床医学:一般
Keywords

【全文PDF】