Japanese
Titleご挨拶
Subtitle
Authors飯尾正宏
Authors(kana)
Organization日本核医学会理事長
Journal核医学
Volume27
Number1
Page96-96
Year/Month1990/1
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract前期2年にひきつづいて, さらに2年間理事長として会務を担当させていただくこととなりました. 理事, 評議員, 幹事および広く会員の皆様のご理解とご協力を得て, 日本核医学会認定医制度も1990年1月1日より発足し, 今その細部を整えています. 財務上も, 前期は緊急の措置を講じましたが, 負債を負うことなく年度をこえることができました. 今後も財務の一層の健全化に努力いたします. 一昨年, 昨年と放射性医薬品に関わる薬事法, 健康保険法上の違反が指摘され, 会員の方々の多くがその影響を受け, 困難な時期を過ごされたことは残念に思います. 学会としても慎重にこの事態を受け止め, 各種の委員会, 討議会などへ役員などが出席し, 対応に最大限の努力を行ってきました. 関係当局へ学会の意見を会長より提出もいたしました. ご存知のとおり, 放射性医薬品は供給から廃棄まで厳しい法の管理の下にあります. 幸いわが国では他の一般医療廃棄物処理に先んじて, 診療に関する放射性医薬品の廃棄の道は拓かれておりますが, 薬事法および保険法上の違反については繰り返すことのないよう, 今後も学会の主催, ないし関連する講習会などで衆知徹底を図りたいと思います. 1988年にはアジア・オセアニア核医学会が台北で開かれ, 多数の方がご出席になりましたが, 今年8月末から9月にかけてカナダで第5回世界核医学会が開催されます. この国際的行事にも何卒奮ってご参加下さい. 多難な年を経てきましたが, 医学・医療の最先端ともいえるPETや高速SPECT, そして年毎に開発される放射性医薬品に支えられ, 医科学としての核医学の将来はきわめて明るいと思います. この専門をcarrierとする方にとって, 名実ともに明るい将来を保証できるよう, 学会としては, 認定医制度に伴う本専門の独立化, 地位の確立化にも一層の努力をすすめたいと考えます. 皆様のよい新年を願っています. 1990年1月
Practice臨床医学:一般
Keywords