Authors | 石川演美, 渡辺克司, 木下博史, 小泉潔, 森厚文, 前田稔, 福田寛, 伊藤和夫, 棚田修二, 中川原譲二, 上村和夫, 山口昂一, 水川典彦, 柴崎尚, 一矢有一 |
Abstract | (84-88) ここでは123I-IMPによる脳血流シンチグラフィ (以下IMPと略) の臨床実際上の有用性について検討された演題が発表された. 84席, 石井ら (北里大, 放) は多数例の脳出血患者についてCT像と比較検討し, CTでは異常を指摘できない出血後瘢痕巣ではIMPが欠損し, 臨床症状の裏づけとして有用であることを明らかにした. 85席, 長谷川ら(埼玉医大医療センター) では脳動脈瘤術後の症例について検討し, vaso spasm群ではCTよりも早期に, かつ広範囲に脳血流の低下がみられ, また血管造影で攣縮のない部位にも血流低下を証明するなどIMPが脳手術後の評価に有用であることを示した. 86席森脇ら (国立大阪病院, 循環器科) は内頸動脈および中大脳動脈狭窄症または閉塞症でのCT像, 血管造影とIMPを対比し, 狭窄側の大脳半球では広範囲に血流低下がみられるだけでなく, 対側でもwatershed zoneに血流低下が出現することを報告した. 87席, 中山ら (国立大阪病院, 循環器科) はtransient grobal amnesiaの3例のIMPを行い, 視床および側頭葉の血流低下との関連を示唆した. |