Authors | 前田和美, 高橋恒男, 住吉徹哉, 小林毅, 浜田正行, 渡辺佳彦, 浅原朗, 福山尚哉, 増田善昭, 井上登美夫, 林田孝平, 大嶽達, 中川毅, 大島統男, 木之下正彦, 中条政敬, 分校久志, 半田俊之介, 田中健, 鈴木豊, 大鈴文孝, 永井義一, 小塚隆弘 |
Abstract | (1-7) 第1席の成瀬 (兵庫医大) らは心筋梗塞の急性期の冠動脈所見上, 側副血行路がよく発達している群では再開通を行った際, Tl-201心筋シンチ上の梗塞部欠損像は全例認められなかったのに対し, 側副血行路不良の群では36%に完全欠損像が認められたと報告し, 側副血行路の臨床上の意義を強調した. 第2席の山本 (兵庫医大)らは心筋梗塞の再開通を試みた際, 梗塞部位の血流低下 (Tl-201心筋シンチ上) の軽度な症例に心筋salvage成功例が多く, また再開通時間も短かった. 第3席の荒木 (日大) らは心筋梗塞にD-PTCA, PTCRを行い心筋のdamage軽減に両方法が臨床上有用であるかどうかをTl-201心筋シンチで評価した. 心筋細胞の不可逆性障害部位に関し, extent score, severity scoreを求めた. この結果よりD-PTCAによる再灌流はPTCRよりも有用であると結論した. 第4席の大西 (近畿大) らは急性心筋梗塞例に血栓溶解療法 (PTCR, IVCR) を施行し, これらの方法が非血栓療法群に比し, 心筋のviabilityの残存に大きく寄与すること, PTCRとIVCRの間には明らかな差は認められなかったと報告した. |