Japanese
Title座長のまとめ 心筋
Subtitle第29回 日本核医学会総会座長のまとめ
Authors前田和美, 高橋恒男, 住吉徹哉, 小林毅, 浜田正行, 渡辺佳彦, 浅原朗, 福山尚哉, 増田善昭, 井上登美夫, 林田孝平, 大嶽達, 中川毅, 大島統男, 木之下正彦, 中条政敬, 分校久志, 半田俊之介, 田中健, 鈴木豊, 大鈴文孝, 永井義一, 小塚隆弘
Authors(kana)
Organization
Journal核医学
Volume27
Number5
Page520-529
Year/Month1990/5
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract(1-7) 第1席の成瀬 (兵庫医大) らは心筋梗塞の急性期の冠動脈所見上, 側副血行路がよく発達している群では再開通を行った際, Tl-201心筋シンチ上の梗塞部欠損像は全例認められなかったのに対し, 側副血行路不良の群では36%に完全欠損像が認められたと報告し, 側副血行路の臨床上の意義を強調した. 第2席の山本 (兵庫医大)らは心筋梗塞の再開通を試みた際, 梗塞部位の血流低下 (Tl-201心筋シンチ上) の軽度な症例に心筋salvage成功例が多く, また再開通時間も短かった. 第3席の荒木 (日大) らは心筋梗塞にD-PTCA, PTCRを行い心筋のdamage軽減に両方法が臨床上有用であるかどうかをTl-201心筋シンチで評価した. 心筋細胞の不可逆性障害部位に関し, extent score, severity scoreを求めた. この結果よりD-PTCAによる再灌流はPTCRよりも有用であると結論した. 第4席の大西 (近畿大) らは急性心筋梗塞例に血栓溶解療法 (PTCR, IVCR) を施行し, これらの方法が非血栓療法群に比し, 心筋のviabilityの残存に大きく寄与すること, PTCRとIVCRの間には明らかな差は認められなかったと報告した.
Practice臨床医学:一般
Keywords

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