Japanese
TitleTl-201心筋シンチグラフィによるSilent myocardial ischemiaの評価
Subtitleノート
Authors成瀬均*, 板野緑子*, 山本寿郎*, 川本日出雄*, 福武尚重*, 森田雅人*, 大柳光正*, 藤谷和大*, 岩崎忠昭*, 福地稔**
Authors(kana)
Organization*兵庫医科大学第一内科, **核医学科
Journal核医学
Volume27
Number5
Page499-504
Year/Month1990/5
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. 緒言」 無症候性心筋虚血 (silent myocardial ischemia) は現在でもその病態や概念が明らかではない. Cohnはこの概念を3型に分類しているが, 「虚血」 の証明に関して明らかな記載はない. このため, 方法論においては運動負荷心電図, Holter EKG, Tl-201心筋シンチグラフィ等が, あるいは機序に関しても運動負荷により誘発される虚血と冠動脈攣縮等による安静時の虚血が混同して論じられているがこれらは同じ基準で比較されるべきではない. しかしながらこれを無視しているため, 報告者により本概念の頻度や重症度は著しく異なっている. 今回われわれは核医学的な立場より無症候性心筋虚血の特徴を明らかにする目的で, 狭心症が疑われた40例に対してTl-201運動負荷心筋シンチグラフィを施行し, 心筋の灌流欠損, 再分布や洗い出し率につき症候性の虚血と比較した. 「II. 対象」 対象は胸痛の存在あるいは健康診断で心電図異常が発見された等の理由で狭心症を疑い, 冠動脈造影, 運動負荷心筋シンチグラフィ, トレッドミル運動負荷試験を施行した連続47例であり, これを以下の3群に分類した.
Practice臨床医学:一般
KeywordsSilent myocardial ischemia, Thallium stress myocardial scintigraphy, Washout rate, Redistribution

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