Abstract | (577-580)本セッションは, 電算機による核医学検査(In Vivo)の報告書作成, 支援に関する2演題および放射線管理に関する2演題である. 前半の2題はどこにでもある小型のコンピュータを使用しての報告書作成, 支援システムで, 1題はパーソナルコンピュータによる報告書作成, 支援と患者情報の管理をするシステムで, 報告書処理部分とデータベース部分およびデータベース管理部分で構成され, 報告書作成にはコード化された短文を組み合わせることで簡単に報告書の作成, 編集ができる. 使用したコードは患者属性とともに記憶され, データベースを構築する. 構築されたデータベースは検索, 集計, 解析等に自由に使うことができる. 医師にとって重要な報告書の作成および検査データの管理を行うシステムをきわめて一般的なパーソナルコンピュータをベースとして作っており, 多くの施設で応用が可能であると考える. もう1題はオフィスコンピュータを使用した診断レポートシステムに人工知能(AI)手法を用いて, 核医学データ処理装置とオンラインで結び, 心筋SPECT画像の特徴と診断の関係を知識ベースとして蓄積し, 医師の診断業務および報告書の作成を支援するものである. 本報告ではこの知識ベースの現状を実際の医師の診断と比較して報告している. この知識ベースが完成すれば画像が入力されると自動的に報告書が作られるのも夢ではないように思われる. また, この知識ベースを使って新入医師の教育に使うことも可能であろう. 放射線管理に関する2演題はいずれも実測されたデータの評価についての報告である. 現在, 放射線管理は, ほとんどの施設で診療放射線技師, 理工系職員等が日常業務の余暇に行っているのが現状である. 本来は専任の職員が日常のデータを蓄積, 評価し, その結果が放射線業務に反映されるべきであると考えているが, 現実には大型施設を除き不可能である. 貴重なデータを示していただいた2施設の方々の努力に敬意を表するとともにこれらのデータが他施設の目常業務, 新たな施設の計画に反映されることを期待する. |