Abstract | (451-456) このセッションでは骨髄シンチグラフィー3題, 血球標識3題の発表があった. 451席: 高知医大, 吉田は67Gaなどのシンチで血清鉄高値を示すさい摂取が落ちることを示した. 静注鉄剤投与のさいの機序について, 名大, 斎藤より質問があった. 452席: 天理病院, 高橋は111Inと99mTcコロイドによる骨髄シンチの比較を詳細に報告, スキャンの詳細についての質問のほか福島医大, 刈米より赤芽球癆で111Inの取り込みの低い理由, 金沢大, 多田より両者の比較に同時に両核種を投与した理由について質問があった. 453席: 留萌市立の西條は腎描出のみられる骨髄シンチは骨髄低形成にあることを報告, 名大, 斎藤よりトランスフェリン飽和率をみてはどうかの指摘, 福島医大, 刈米よりin vitroでのトランスフェリンとInの結合が悪いことを確かめてはのコメントがあった. 454席: 福島医大, 油井は111In-Mercを用いた血小板標識の基礎検討を報告, 北大, 伊藤は標識中のpH, 天理病院, 高橋は標識血小板の機能と血漿の影響, 千葉大, 宇野はトロポロン法は血漿中で標識がどの程度可能かの問いがあり, おのおの返答があった. 455席: 阪大, 上原はtissue plasminogen activatorの血栓描出の検討について報告, 金沢大, 小泉により標識条件の詳細について, 福島医大, 刈米によりplasma中に131I活性が上昇してくる理由, またTPAそのものの標識の難易について論議があった. 456席: 市立札幌, 斎藤の111In標識白血球を得る簡便法を報告, 金沢大, 小泉がMcAfeeらの方法との比較, 座長より凝集赤血球の混在で肺にembolieができるのではなどの質問があった. 細胞標識法については今後さらに広く応用され臨床に役立つとの印象であった. |