Japanese
Title座長のまとめ レセプターマッピングの現状と問題点
Subtitle第26回 日本核医学会総会座長のまとめ シンポジウム IV
Authors山崎統四郎, 對馬敏夫
Authors(kana)
Organization放射線医学総合研究所臨研, 東京女子医科大学内分泌セ
Journal核医学
Volume24
Number5
Page572-572
Year/Month1987/5
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract本シンポジウムは, レセプターを体外より測定する新しい技術の現状と問題点を, インビトロ検査との関連のもとに論ずることを目的として行われた. 最初にインビトロアッセイから見たレセプターマッピングへの期待と問題点を, 對馬敏夫(東京女子医大)が述べたが, 特にインビトロとインビボの接点とも考えられる培養細胞でのデータから, レセプターとホルモンとの反応過程が温度に依存することなどを論じた. 前田稔(九大)はPET測定を目的とした標識リガンドの開発の現状を述べたが, ポジトロン核種としての11Cと18Fの特徴についても言及した. また末広牧子(都老人研)が, 75Br標識ブロモスピペロンとブロモペリドールについて, またポジトロントレーサではないが, 佐治英郎(京大)がヨードスピロペリドールについて追加発言を行った. 渡辺恭良(大阪医大)は中枢でのプロスタグランディンレセプターの測定を目的とした標識リガンドの開発を行い, オートラジオグラフィと動物でのPET実験からインビボでのPGD2受容体結合測定の可能性が得られたと報告した. 篠遠仁(放医研)は1984年来, 放医研で行われてきた11C標識Ro 15-1788による臨床レベルでのベンゾジアゼピンレセプター研究の成果を述べた. 各施設が高比放射能の標識リガンドを生産するノウハウを得ることにより, レセプターマッピングが普及することが期待される. 市川陽一(慶大)はインビトロ測定研究の立場から, 甲状腺細胞膜に存在するTSHと, リンパ球細胞質に存在するグルココルチコイドレセプターの解析の実際と臨床的意義について論じた. 最後にインビトロアッセイとインビボアッセイとの接点を, 両分野の研究者により討論し, レセプターマッピングの今後の方向を論じた.
Practice臨床医学:一般
Keywords