Japanese
Title座長のまとめ In vitro assay法 - 新しい展開 -
Subtitle第26回 日本核医学会総会座長のまとめ シンポジウム III
Authors森徹, 宮地幸隆
Authors(kana)
Organization京都大学分子病診療学, 東邦大学第一内科
Journal核医学
Volume24
Number5
Page571-571
Year/Month1987/5
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract本シンポジウムでは, in vitro assay法に関する基礎的なものから臨床に至る各分野の専門家6氏の発表が行われた. 各演者の努力によって, きわめてup-to-dateな内容をわかり易く講演していただき, 素晴らしいシンポジウムになった. なお, 一つの試みとして, Rodbard教授をシンポジストに加えたが当初懸念された混乱はなく, 活発かつ有益な討議がくり拡げられた. Rodbard教授は, RIAとimmunoradiometric assay(IRMA)の詳細な比較から, 原理的に後者が優れることを示した. さらに, モノクローナル抗体の利用, 酵素法酵素基質の標識法などを通じ, 高感度測定法が注目され実用化されつつあるホットな話題を提供した. 遠藤(京大・核)は, モノクローナル抗体の応用について, ことに注目を浴びている腫瘍マーカーの開発とその応用を述べた. 独自に開発された130-22, 145-9などについての研究, さらに臨床応用におけるモノクローナル抗体併用による特異性の向上も示された. 前田(昭和大・薬)は, non isotopicな測定法の進歩とその有用性について, 酵素, 螢光, spin metalさらには化学発光法の利用を紹介し, 今や原理的には1 Atom moleまで分析可能となったと述べた. 出村(東女医大・RI)は, B・F分離法の詳細な分析から, 多試料同時処理やモノクローナル抗体の利用に固相法が好適であること, さらにこの系におけるプロゾーン現象を述べた. 市原(阪大・臨検)は, TSHの高感度測定法(IRMAおよびEIA)を紹介し, これらの臨床応用が生理, 病態, 分泌動態の観察ひいては診療上有用であることを述べた. 加藤(京大・二内)は, GHについて高感度EIAの利用, ことに尿中GH測定の意義を紹介され, これらによる下垂体機能検査の簡便化かつ正確化, 診断の的確さの向上を述べた. なお, 個々の発表内容は近くホルモンと臨床に掲載されるので, ご参照下さい.
Practice臨床医学:一般
Keywords