Japanese
TitlePTCA後, 遠隔期に左冠状動脈主幹部に狭窄病変を生じた1例
Subtitle《ノート》
Authors吉野孝司*, 松村龍一*, 小田忠文*, 小林亨*, 筆本由幸*
Authors(kana)
Organization*大阪府立成人病センター循環動態診療科
Journal核医学
Volume23
Number8
Page1071-1077
Year/Month1986/8
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. はじめに」Percutaneous transluminal coronary angioplasty (PTCA) は1977年, Gruntzigらによる最初の成功例以来, 虚血性心疾患の治療手段として, その地位を確立しつつある. われわれの施設でも1981年よりPTCAを導入し, 初期成績やそれらの核医学的な検討例に関して報告している. 本報告は, PTCAにより狭窄病変の拡大には成功したが, 6か月後に新しく左冠状動脈主幹部, 特にその開口部に有意の狭窄病変を生じた症例を経験し, First-Pass法によるRadionuclide Angiography (FRNA) により狭窄病変の存在を推定し得たので報告する.「II. 症例」症例 : K. M., 51歳, 男, 獣医 主訴 : 労作時の胸部圧迫感 家族歴および既往歴 : 特記事項なし 現病歴 : 昭和58年2月26日より労作時に胸部圧迫感を自覚するようになったので精査の目的で4月4日, 当院に入院した. 入院時現症 : 身長171cm, 体重61.5kg, 体格は中肉中背で栄養状態は良く, 脈拍は70/分, 血圧148/86mmHgであった. 打聴診上, 胸部および腹部に異常を認めなかった. 入院後の血液検査, 生化学検査, 尿検査などで, 特に異常を認めなかった.
Practice臨床医学:一般
KeywordsFirst-pass radionuclide angiography, PTCA.

【全文PDF】