Japanese |
Title | SCC RIA Kitの基礎的ならびに臨床的検討 |
Subtitle | 《ノート》 |
Authors | 羽渕洋子*, 濱崎利子*, 半田文子*, 尾藤早苗*, 鄭新都*, 山口晴二*, 才木康彦*, 伊藤秀臣*, 日野恵*, 池窪勝治*, 池内正憲**, 高島英世**, 谷口郷美***, 大村文秀***, 中井準**** |
Authors(kana) | |
Organization | *神戸市立中央市民病院核医学科, **婦人科, ***耳鼻咽喉科, ****内科 |
Journal | 核医学 |
Volume | 23 |
Number | 7 |
Page | 967-972 |
Year/Month | 1986/7 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本核医学会 |
Abstract | 「I. はじめに」日常診療において癌の診断および治療後の経過観察における腫瘍マーカーの測定はきわめて重要な役割を演じている. 扁平上皮癌関連抗原 (Squamous cell carcinoma related antigen, SCC) は, 子宮頸部扁平上皮癌患者の肝転移巣組織より抽出, 精製された癌抗原で, 分子量45,000の蛋白質である. このSCC抗原は, 1977年加藤らが子宮頸部扁平上皮癌から精製したTA-4と共通の抗原性をもち, TA-4の亜種と考えられている. 最近SCC測定用RIA Kitがダイナボット社より開発された. SCCは, 正常者の血中にもきわめて微量ながら存在するが, 子宮頸部扁平上皮癌患者の腫瘍組織中および血清中に特異的に高濃度に検出される. また, 肺や耳鼻科領域の扁平上皮癌患者の血清中にも高濃度に存在するといわれている. 今回著者らは, ダイナボット社のSCC RIA Kitを使用する機会を得, 基礎的検討ならびに臨床的評価を行い若干の知見を得たので報告する.「II. 測定方法」本キットは2抗体法RIAであり, 被検血清100μlにトレーサーおよび抗血清を加えて攪拌後, 室温で24時間インキュベートし, 第2抗体を加えて30分後に室温で20分間遠沈後上清を吸引除去して, 沈殿の放射能を測定する. |
Practice | 臨床医学:一般 |
Keywords | SCC RIA Kit, Tumor marker Squamous cell carcinoma. |