Japanese
Title67Ga-citrateが陽性集積を呈した膵炎の2例
Subtitleノート
Authors油野民雄*, 横山邦彦*, 鹿熊一人**, 三林裕***, 一柳健次****, 羽場利博*****
Authors(kana)
Organization*金沢大学医学部核医学教室, **能登総合病院放射線科, ***内科, ****福井県立病院放射線科, *****内科
Journal核医学
Volume23
Number3
Page291-295
Year/Month1986/3
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. はじめに」膵炎, 特に急性膵炎の診断は, 肉眼的あるいは顕微鏡的に確定されることはきわめて少なく, 通常, 上腹部痛, 上腹部圧痛等の臨床症状, 血清アミラーゼ等の膵酵素の上昇所見より, 臨床的に推定されているにすぎない. 一方, 近年, X線CTや超音波検査の進歩・普及に伴い, 膵炎の診断およびその経過観察におけるX線CTや超音波検査の有用性が指摘されている. しかしながら, 膵炎で, X線CTや超音波上100%異常所見が出現するとはかぎらず, 形態診断にもとづく画像診断の限界が存在することが, 少なからず知られている. 最近筆者らは, 臨床的に膵炎と診断され, かつX線CTや超音波所見上膵内の急性変化の存在を明白に指摘できなかったものの, 67Ga-citrateシンチグラム上, 膵への著しい集積を認め, 67Ga-citrateイメージングが膵炎の評価に有効であった2症例を経験したので, 文献的考察を加えながら, 膵炎診断における67Ga-citrateイメージングの有用性を述べる.
Practice臨床医学:一般
KeywordsGa-67 citrate, Inflammatory imaging, Pancreatitis.

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