Japanese
Title高感度ラジオメトリックアッセイ (RIA-gnost hTSH) による血中甲状腺刺激ホルモン濃度の測定
Subtitleノート
Authors今野則道*, 田口英雄**, 中島詳**, 萩原康司**, 田口静子***
Authors(kana)
Organization*北海道社会保険中央病院内科, **放射線部, ***検査科臨床免疫部門
Journal核医学
Volume23
Number3
Page273-280
Year/Month1986/3
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「V. 要約」TSHβ-subunitに対するmonoclonal抗体を用いたimmunoradiometric assay (IRMA) (Riagnost hTSH, Hoechst) を使用し, 種々の対象のTSH濃度を測定した. 1) 最小検出濃度は0.08mU/LでありTSH濃度50mU/L以上の血清については, 稀釈血清を用いて正確に測定することができた. 2) intra-assay CV (%) は3.45-7.15%でありinter-assay CV (%) は7.6-12.8%であった. 3) kit入手後4℃にて30日間保存した場合でも測定値は一定しており, 試薬の安定性が確認された. 4) 二抗体RIAと本測定法でのTSH濃度の相関はr=0.984 (p<0.001) であった. 5) 正常人147名から得た正常範囲は0.25-5.75mU/Lであった. 甲状腺機能亢進症39名のTSH濃度は全例0.1mU/L以下であり, 甲状腺機能低下症では9.0mU/L以上であった. またバセドウ病を合併した妊婦3名では, いずれも測定感度以下であった. 6) TRH-testにおいてTSHの反応が無または低かった例53名のTSH基礎値は全例0.25mU/L以下であった. またTRH-testが正常反応を呈した群のTSH基礎値は36名全例正常値を示した. 一方TRH-testで過剰反応を示した対象の63%は正常基礎TSH濃度を示した. 以上から本TSH測定法は良好な感度をもち, 再現性も良く, 甲状腺機能亢進症の診断に有用であると考えられた. また低TSH血症を示した甲状腺疾患では, そのTRH-testの反応も低いことを推測させる結果が得られ, この点でも臨床上有用であることが示唆された.
Practice臨床医学:一般
KeywordsImmunoradiometric assay, Thyrotropin, Thyroid status.

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