Japanese |
Title | Neuron Specific Enolase (NSE) 測定用Radioimmunoassayキットの検討 |
Subtitle | ノート |
Authors | 小堺加智夫*, 高野政明*, 阿部清美*, 田中直子*, 佐藤かづ未*, 丸山雄三*, 野口雅裕**, 金子稜威雄**, 佐々木康人**, 辻野大二郎*** |
Authors(kana) | |
Organization | *東邦大学医学部中放核医学検査室, **放射線科, ***聖マリアンナ医科大学第三内科 |
Journal | 核医学 |
Volume | 23 |
Number | 1 |
Page | 85-91 |
Year/Month | 1986/1 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本核医学会 |
Abstract | 「I. はじめに」Enolaseは分子量約10万の解糖系酵素である. この酵素は3種のサブユニットα, β, γから成る二量体構造をなし, αα, αβ, αγ, ββ, γγのIsozymeが確認がされている. このうちγサブユニットをもつαγ, γγ型のEnolaseは主に神経細胞や軸索突起に存在するのでNeuron Specific Enolase(NSE)と呼ばれる. NSEは神経組織および発生学的に神経組織と類似する神経内分泌細胞に存在するが, 赤血球, 血小板, 血清中などにも微量に分布している. 今日までに血清中NSE測定法としてMarangosらのRIA, 石黒, 加藤らのEIA法が報告されている. これらの臨床的検討から, 中枢神経組織の破壊や, 神経内分泌細胞由来の腫瘍(APUDoma), またこれと似た生化学的性格を持つ肺小細胞癌で血清中のNSE濃度が上昇することが知られ, 新しい腫瘍マーカーとして注目されている. |
Practice | 臨床医学:一般 |
Keywords | Neuron Specific Enolase, Tumor marker, Radioimmunoassay. |