Japanese
Title悪性腫瘍患者の血清中CA19-9, ならびにCA125の測定とその臨床的意義 - CEAとの対比 -
Subtitleノート
Authors三橋紀夫*, 新部英男*, 山川通隆*, 杉山純夫*, 見供修*, 加藤真吾*, 永井輝夫*
Authors(kana)
Organization*群馬大学医学部放射線医学教室
Journal核医学
Volume22
Number12
Page1835-1841
Year/Month1985/12
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. はじめに」 糖鎖抗原 (Carbohydrate Antigen) CA19-9は, 1979年にKoprowskiらによって報告され, 消化器癌に高い特異性を有する腫瘍マーカーとして最近注目されてきた. CA19-9はヒト結腸・直腸癌由来の培養株SW1116によって免疫されたマウス脾細胞のhybridomaから選択されたモノクローナル抗体によって認識される腫瘍抗原であり, 抗原決定基はシアル化・ラクト-N-フコペンタオース II (sialylated lacto-N-fucopentaose II) として同定されている. 一方, 1980年Bastらにより, ヒト卵巣漿液性嚢胞腺癌の腹水細胞培養系OVCA433とBALB/cマウスを用い, 上皮性卵巣癌に対する新しいモノクローナル抗体 (OC125) が作製され, この抗体によって認識される抗原CA125は, 上皮性卵巣癌の新しい腫瘍マーカーとして注目されている. 今回, 著者らは, 当科で放射線治療を施行した各種悪性腫瘍患者を対象として, 血清CA19-9ならびにCA125の測定を同一検体を用いて行い, 臨床的有用性について検討するとともに, すでに当科でルーチンの検査として測定している癌胎児性抗原 (CEA) を加えた3種の腫瘍マーカー間の相関についても検討を試み, 2, 3の興味ある知見をえたので報告する.
Practice臨床医学:一般
KeywordsTumor marker, CA19-9, CA125, CEA

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