Japanese
Title肝胆道シンチグラフィにて診断しえた外傷性胆管穿孔の1例
Subtitleノート
Authors松尾義朋*, 塩崎宏*, 馬場博巳*, 岸川高*, 樋高克彦**, 藤原博**, 原田貞美**, 久次武晴**
Authors(kana)
Organization*佐賀医科大学放射線医学教室, **外科学教室
Journal核医学
Volume22
Number10
Page1551-1555
Year/Month1985/10
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. はじめに」 外傷による肝胆道損傷に伴う胆汁漏出は, 胆汁性腹膜炎を併発し, 重篤な転帰をたどることが少なくなく, その早期診断は臨床上きわめて重要である. しかしその診断はしばしば困難である. RIを用いた胆汁漏出の検出はI-131 Rose Bengalを用いた方法にはじまる. 近年Tc-99m標識化合物の普及により, 胆汁漏出のRIによる診断はより正確になり, しかも漏出部位の同定が可能となった. 今回われわれは交通事故による非開放性上腹部外傷例で, 肝胆道シンチグラフィにより腹腔内への胆汁漏出を診断しえた1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する. 「II. 症例」 63歳 男 主訴 : 胸腹部痛. 家族歴および既往歴 : 特記事項なし. 現病歴 : 1984年4月4日, 自動車事故にて前胸部, 上腹部をハンドルで打撲し, 当院緊急入院となった. 入院時現症 : 血圧164/84mmHg, 脈拍72/min, 顔貌苦悶状, 前胸部に皮下出血を認め, 心窩部, 上腹部に自発痛, 圧痛著明であった.
Practice臨床医学:一般
KeywordsAbdominal trauma, Choledochal perforation, Biliary leakage, Hepatobiliary scintigraphy, Tc-99m N-pyridoxyl-5-methyltriptophan (PMT)

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