Japanese |
Title | ベータ2マイクログロブリン測定に関する基礎的・臨床的検討 |
Subtitle | ノート |
Authors | 杉村英一*, 藤井美也子*, 坂田裕行*, 木原数弘*, 佐藤邦夫*, 角田新一*, 出村博*, 川口洋**, 小田桐怜子*** |
Authors(kana) | |
Organization | *東京女子医大ラジオアッセイ検査科, **腎臓病センター, ***糖尿病センター |
Journal | 核医学 |
Volume | 22 |
Number | 4 |
Page | 535-544 |
Year/Month | 1985/4 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本核医学会 |
Abstract | 「I. はじめに」β2-microglobulin (以下β2-MGと略す) は, 尿細管性蛋白尿を伴う慢性カドミウム中毒患者尿から分離精製された分子量11,800の低分子蛋白で, 免疫グロブリンIgGの各domainと類似性をもち, 主要組織適合性抗原 (HL-A) のL鎖を担っている. β2-MGはリンパ系および種々の細胞で産生され, 血液をはじめ種々の体液中に遊離形で微量存在する. 血中および尿中β2-MGの濃度に最も影響する因子は腎機能であり, 現在臨床的にも糸球体および尿細管機能検査に用いられている. すなわち血中β2-MG値はクレアチニンクリアランスに代表される糸球体濾過値 (GFR) , ならびに腎血流量を反映するPSPテスト15分値との間に負の相関を認め, 血清クレアチニンとは正の相関関係があるので腎機能の良い指標と考えられている. |
Practice | 臨床医学:一般 |
Keywords | β2-microglobulin, Radioimmunoassay, Renal function test, Renal transplantation, Immunity |