Japanese
Titleβ2-microglobulin測定用RIAキット「SD-8567」の基礎的, 臨床的検討
Subtitleノート
Authors垣崎純子*, 宮崎忠芳*
Authors(kana)
Organization*京都府立医科大学附属病院放射線科
Journal核医学
Volume22
Number2
Page253-260
Year/Month1985/2
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. はじめに」β2-microglobulin (以下β2-MG) は, 1968年, Berggardらによって尿細管性蛋白尿を伴ったWilson氏病および慢性カドミウム中毒患者の尿中から分離された分子量11,800, 100個のアミノ酸残基からなる血漿タンパクであり, 正常人の血清, 尿, 髄液, 唾液, 羊水, 腹水, 関節液, 乳汁, 精液など体液, 分泌液中に存在する. その機能に関しては, 不明であるが, 構造的には, そのアミノ酸配列が免疫グロブリンのH鎖, L鎖のCH3と類似しており, リンパ球表面の組織適合性抗原 (HL-A) のL鎖と共通した構造になっていることが報告されている. 臨床的には, 糸球体濾過値 (GFR) 低下とともに血中β2-MGが上昇し, 腎尿細管再吸収障害により, 尿中β2-MG濃度が高くなるといった腎病態を知るだけでなく, 自己免疫疾患, 悪性腫瘍のマーカーとしてCEA, AFP, Ferritin, hCGといった他のtumor markerと組み合わせて測定されることも多い.
Practice臨床医学:一般
Keywordsβ2-microglobulin, Double antibody method, Radioirnmunoassay

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