Japanese | |
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Title | β2-microglobulin測定に関する基礎的・臨床的検討 |
Subtitle | ノート |
Authors | 真坂美智子*, 吉見輝也*, 竹田弘美** |
Authors(kana) | |
Organization | *浜松医科大学第二内科, **放射線部 |
Journal | 核医学 |
Volume | 22 |
Number | 1 |
Page | 91-99 |
Year/Month | 1985/1 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本核医学会 |
Abstract | 「I. はじめに」β2-microglobulin (以下β2-MG) は, 1968年にBerggardらによって分離精製された分子量 11,800の低分子蛋白であり, 尿, 血液のみならず髄液, 乳汁や腹水などに広く分布している. その由来は血中からの漏出と局所産生によるものと考えられている. β2-MGは腎で代謝され, 近位尿細管から再吸収されるため, 尿中にはきわめて微量しか存在しない. したがって血中β2-MGは糸球体濾過値の低下に伴って増加し, 再吸収不良状態で尿中β2-MGは上昇し, 腎障害のよい指標となることは周知の事実である. さらにまた腎疾患以上にもSLEなどの各種免疫疾患や悪性腫瘍などでも血中β2-MGは高値を呈するという報告は多い. 一方, β2-MGの測定は1971年Evrinらによって開発されたRadioimmunoassay (以下RIA) が主流であったが, 近年では酵素免疫測定法やLatex immunoassayなどのnon-isotopic assayの開発も盛んである. |
Practice | 臨床医学:一般 |
Keywords | β2-microglobulin, Serum and urine, Double antibody method, Autoimmuno disease, Tumor marker |