Japanese
Title血中遊離T3測定の臨床的意義 - 甲状腺疾患, 非甲状腺疾患患者における検討 -
Subtitleノート
Authors内村英正*, 秋元直子*, 三橋知明*, 久保田憲*, 葛谷信明*, 今井康雄*, 池田斉*, 松崎宸*, 高久史麿*
Authors(kana)
Organization*東京大学医学部第三内科
Journal核医学
Volume21
Number12
Page1647-1655
Year/Month1984/12
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. はじめに」甲状腺ホルモンがその生物学的作用を発揮するためには, 細胞膜を通過しなければならない. したがってホルモン作用と直接関係するのは, 結合蛋白に結合していない遊離型のホルモン (free hormone) であると考えられている. 甲状腺機能低下症の治療に際しても, 血中の遊離ホルモン, なかでも遊離T3濃度が臨床症状, 血中TSH濃度, TRHに対するTSHの反応などから, その指標として最も重要と考えられている. しかしながら, 遊離ホルモンの測定法は現在のところ, 手技が繁雑なSterlingらによるequilibrium dialysisの方法が最も信頼性のあるものと考えられており, われわれもこの原法にのっとって臨床的に有用な修飾法を発表したが, 最近, 遊離ホルモンをRIAにて測定するきわめて簡便な方法が開発され実用化の段階となった. 今回これらのキットの一つとして血清遊離T3を測定するAmerlex FT3キットを用いて, その臨床的意義を甲状腺疾患患者および非甲状腺疾患で血中T3,T4濃度の低下した状態の患者について検討したので, その結果を報告する.
Practice臨床医学:一般
KeywordsFree triiodothyronine, Thyroid function, Thyroid disease, Nonthyroidal illness

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