Japanese
Titleバセドウ病患者における治療経過中のTSHレセプター抗体 (TRAb) の変動の臨床的有用性について
Subtitleノート
Authors中村佐栄子*, 小池幸子*, 青山昭*, 栗原重子*, 地曵和子*, 小田桐恵美*, 出村黎子*, 出村博*
Authors(kana)
Organization*東京女子医科大学ラジオアッセイ科
Journal核医学
Volume21
Number11
Page1487-1493
Year/Month1984/11
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. はじめに」AdamsとPurvesによりバセドウ病患者の血清中にlong acting thyroid stimulator (LATS) が発見されて以来, 本症では種々の甲状腺刺激物質の存在が知られ, それがIgGであることが明らかにされた. このIgGはなんらかの甲状腺抗原に対する抗体であろうと推測され, 現在に至るまで種々の方法で測定されている. その一つである ラジオレセプターアッセイ (RRA) はManleyらによって甲状腺受容体と標識TSHとの結合が非標識TSHで置換されることを利用して行われ, その感度の良さや未治療バセドウ病における陽性率の高さから病因解明や治療効果の判定に有用とされてきている. しかし高純度TSHの標識や甲状腺細胞膜分画の調整が必要であり, 日常的な臨床検査として応用することは困難であった. しかし近年Smithらにより可溶化ブタTSHレセプターを用いたTSHレセプター抗体 (TRAb) 測定キットが開発され, 今回われわれも本キット (日本トラベノール株式会社) を使用する機会を得たのでバセドウ病患者について種々の観点から臨床上の有用性について検討した.
Practice臨床医学:一般
KeywordsTSH receptor antibody, Graves' disease, TRH test, MMI, PTU

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