Japanese | |
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Title | 二抗体法によるB2-マイクログロブリン測定の基礎的ならびに臨床的検討 |
Subtitle | ノート |
Authors | 阿多まり子*, 飯尾篤*, 萬家千春*, 和田真理*, 永井郁子*, 浜本研** |
Authors(kana) | |
Organization | *愛媛大学医学部附属病院中央放射線部, **放射線科 |
Journal | 核医学 |
Volume | 21 |
Number | 8 |
Page | 985-990 |
Year/Month | 1984/8 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本核医学会 |
Abstract | 「I. はじめに」β2-microglobulin(以下β2-MG)は, 尿細管性蛋白から分離された分子量11,800の低分子量蛋白質で, HLA抗原の一部と共通の構造を持っているが, その機能に関してはなお明らかでない. 産生されたHLA抗原の細胞内移送と関連があるという報告もある. β2-MGは, リンパ球をはじめ有核細胞で産生され, 血清, 尿, 髄液, 初乳, 羊水などに存在している. β2-MGは, 腎糸球体でろ過され, 尿細管で吸収されて異化される. したがって, 腎疾患における血中β2-MGの異常高値は, 糸球体ろ過機能低下を意味し, 尿中β2-MGの異常高値は, 尿細管再吸収能の低下を意味するため, β2-MGの測定は, 糸球体性蛋白尿, 尿細管性蛋白尿の診断に有用と考えられる. さらに悪性腫瘍, 自己免疫疾患との関連も示唆されている. |
Practice | 臨床医学:一般 |
Keywords | β2-microglobulin, Radioimmunoassay. |