Japanese
TitlePancreatic Secretory Trypsin Inhibitor (PSTI) 測定用RIA・Kit (塩野義) の検討
Subtitleノート
Authors辻野大二郎*, 千田麗子*, 斉藤尚枝*, 近藤義任*, 綾部晃久*, 矢崎俊二*, 木田博和*, 染谷一彦*, 佐々木康人**
Authors(kana)
Organization*聖マリアンナ医科大学第三内科, **東邦大学医学部放射線科
Journal核医学
Volume21
Number7
Page875-881
Year/Month1984/7
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. はじめに」膵臓には2種類のトリプシンインヒビターが存在する. 塩基性膵トリプシンインヒビター(Basic pancreatic trypsin inhibitor, BPTI Kuncitz型インヒビター)と膵分泌性トリプシンインヒビター(Pancreatic secretory trypsin inhibitor, PSTI, Kazal型インヒビター)である. BPTIはヒトには存在しないが, ウシ肺臓より得られたもの(Trasylol(R))が急性膵炎, ショック, 熱傷などの治療に利用されている. PSTIはヒトをはじめとする哺乳動物の膵液中に分泌され, 膵管内のトリプシン活性に対抗している. ヒトPSTIは54個のアミノ酸から成り, 分子量は6,242である. PSTIのRIAによる測定は1978年Eddelandら, 1979年小川らにより報告された. 血中には微量のPSTIが存在し, その濃度は急性膵炎, 慢性膵炎増悪期に著増し, 重症度や臨床経過をよく反映する.
Practice臨床医学:一般
KeywordsPancreatic secretory trypsin inhibitor, Radioimmunoassay, Pancreatitis.

【全文PDF】