Japanese
Title座長のまとめ 5. (G)副甲状腺
Subtitle第23回 日本核医学会総会座長まとめ
Authors玉木長良
Authors(kana)
Organization
Journal核医学
Volume21
Number5
Page471-472
Year/Month1984/5
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract(196-200) この副甲状腺のセッションではin vivoのイメージングが1題, in vitro assayが4題で, いずれも京大放核からの発表であった. 196席で林らは過機能副甲状腺の局在診断について総合イメージ診断について発表した. 特にシンチグラフィーと超音波診断法の相補性が強調された. 副甲状腺腫の局在診断は臨床的意義が大きく, この発表はきわめて参考になるものと思われる. 197席で滋野らは無血清培地を用いたより高感度な骨吸収測定法により, 副甲状腺ホルモン (PTH) などの各種骨吸収因子の検出を試みたと発表した. 198〜200席はPTHのレセプターアッセイについての山本らの発表であった. 生物活性を失わないPTHアナログを作成し, ヨード標識を可能としたという発表 (198席) , 末梢リンパ球中に特異的なPTH受容体があり, PTHに特異的に活性化されるアデニレートサイクラーゼも存在し, PTHの受容体異常の診断に利用できる可能性を示唆した発表 (199席) , および生物活性を保持した125I標識PTHと, PTHに反応性を有する培養細胞を用いたPTHのレセプターアッセイの試みの発表 (200席) であった. PTHのラジオイミュノアッセイは, 一般に生物活性がかなり異なるため問題が多い. これら4題の発表は, バイオアッセイまたはレセブターアッセイによりPTHの生物活性のできるだけ忠実な測定を試みた一連の発表であった. これらは未だ現実に測定できる段階には現在至っていないようだが, 今後その研究の成果が大いに期待されるところである.
Practice臨床医学:一般
Keywords