Authors | 久保敦司, 木之下正彦, 古賀靖, 西川潤一, 筆本由幸, 外山比南子, 瀬戸光, 廣江道昭, 村田啓, 町田喜久雄, 楢林勇, 足立晴彦, 内山暁, 西村恒彦, 多田明, 森下健, 成田充啓 |
Abstract | (1-4) 一般演題の最初のセッションは, 開会式, 教育講演に引続き, 第1会場にて行われた. 4演題中最初の2演題はシングルプローブ装置による左室機能検査に関する発表で, まずはじめに東海大・放の鈴木らがシンチカメラによって求めたLVEFとの比較検討を行い, シングルプローブ装置による初回通過法, 平衡時beat by beat法, 心電図同期加算法の3方法によって求めたLVEFとも良い相関を示したと報告した. このような簡易装置を用いることにより法的問題が解決されれば, CCUなどで手軽にRIによる左心機能が検査できるようになるであろう. 続いて同じく東海大・内の小野らが同装置を用いた臨床評価を行い, 各種心疾患におけるLVEFの測定さらにハンドグリップ負荷による変化を検討し報告した. シングルプローブ装置では, 高計数率な情報が得られるため, RIの投与量が比較的少なくて済む上に, シンチカメラでは得られないsingle beatの心室容量曲線およびEFが求められ, 運動負荷あるいは薬剤負荷による変化をbeatごとに評価できる点で有利であろう. |