Japanese
Title骨髄シンチグラフィにて腰椎転移を確かめ得た滑膜肉腫の一例
Subtitleノート
Authors大塚信昭*, 森田陸司*, 山本尚**, 友光達志*, 柳元真一*, 村中明*, 柳真佐子*, 福永仁夫*
Authors(kana)
Organization*川崎医科大学放射線核医学科, **外科
Journal核医学
Volume21
Number4
Page371-375
Year/Month1984/4
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. 緒言」 99mTc-リン酸化合物による骨シンチグラフィは悪性腫瘍の骨転移巣の検出に優れていることはよく知られている. しかし99mTc-リン化合物の骨転移部への集積は, 直接的に腫瘍細胞の存在を意味するものではなく, 骨破壊に伴う骨形成の亢進を意味するものであり, したがって, 骨形成反応を伴わぬ腫瘍においては, 骨シンチグラム上陽性像を呈しない場合がしばしば認められる. また一方, 骨転移の多くは血行性であり, 転移のごく早期には骨形成反応を惹起する以前に骨髄網内系細胞の破壊をきたし, 骨シンチグラフィによって病巣が検出される以前に, 骨髄シンチグラフィによって検出し得ることが容易に推定できる. われわれは骨シンチグラフィ, 骨X線とも異常を認めず, 一方骨髄シンチグラフィで転移を指摘しえた滑膜肉腫の一例を経験したので報告する.
Practice臨床医学:一般
Keywordsbone marrow scintigraphy, bone scintigraphy, synovial sarcoma.

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