Japanese
Title臨床核医学研究の初期の頃
Subtitle寄稿
Authors平松博
Authors(kana)
Organization金沢大学名誉教授
Journal核医学
Volume20
Number9
Page1259-1261
Year/Month1983/11
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstractこのたび私が光輝と伝統ある日本核医学会の名誉会員賞を受与されましたことはまことに身に余る光栄であり, 皆様に深く感謝の意を表するものであります. 名誉会員賞を受けたときには恒例によって記念講演をすることになっていますが, 私は最近10年間は研究, 診療の第1線から離れて管理職に就いておりましたので, その間に著しい進歩を遂げた核医学会の会員の皆様のお耳に入れる価値ある話は到底できません. そこでわが国核医学初期の歩みを北陸の "核医学事始め" という昔話を通じて申し述べ私の責を果したいと存じます. ラジオアイソトープ・トレーサー法はHevesyが放射性ラジウムD (210Pb) をトレーサーとして鉛化合物の溶解度を測定したのが70年前の1913年のことでしたが, 1923年に213Pbを豆科植物に与えて根, 茎, 葉の吸収分布状態を測定したのが生物のトレーサー実験の最初と言われています. 人体実験としては天然ラジウムC (214Bi) を用いた腕→腕, 血液循環時間測定で1927年Blumgartらによって行われた物理的トレーサー実験に始まるといってよいと思われます.
Practice臨床医学:一般
Keywords

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