| Abstract | 「I. はじめに」シンチレーション・カメラを回転させ, 断層画像を得るエミッション・コンピュータ断層撮影は, 広く普及した. 再構成画像の画質向上を目的として, オリジナルのプロジェクション・イメージに対して, 2次元でのフィルタ処理を行い, その処理した画像から再構成された体軸断層画像上で画質の改善が見られたので報告する. フィルタ効果としてノイズの転減, ボケの除去について検討した. 「II. 原理および方法」シンチレーション・カメラで測定される画像は, 有限な空間分解能の影響を受けてボケ, さらに雑音が加わって劣化した画像として観測される. 雑音軽減のための低域通過形フィルタおよびボケを除去するための高域強調フィルタの2種のフィルタ処理を行うことにより, 劣化した画像の復元が行える. Figure 1 にシステム・モデルを示した. 低域通過形フィルタとしてはバタワース形フィルタを, 高域強調形フィルタとしてはウィナー形フィルタを用い, ボケのシステムとしては, ガウス分布の点ひろがり関数を想定し, フィルタ処理としては, 2次元高速フーリエ変換を用いることに より, 高速処理を行った. |
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