Japanese
Title血中サイログロブリン測定の臨床的意義
Subtitleノート
Authors内村英正*, 三橋知明*, 久保田憲*, 葛谷信明*, 佐々木憲夫*, 松崎宸*, 小坂樹徳*, 杉本充弘**, 水野正彦**
Authors(kana)
Organization*東京大学医学部第三内科, **産婦人科
Journal核医学
Volume20
Number6
Page867-874
Year/Month1983/7
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. はじめに」正常人血中にサイログロブリン (Tg) が存在することは1960年代にすでに報告されている. しかし, 日常の測定にたえる測定法としてのラジオイムノアッセイの確立は1973年のVan Herleらの報告に始まるといってよかろう. その後, 2〜3の施設から, 種々の甲状腺疾患における血中Tgの測定結果の報告がみられるが, とりわけ, 臨床的には甲状腺の悪性腫瘍患者血中Tg濃度の測定は転移巣の有無や再発の指標としてきわめて有用であることが明らかとなった. また, 良性の腺腫などで高値となる場合があることも明らかとなった. 今回, われわれは, これらの腫瘍性甲状腺疾患を除く, バセドウ病, subacute thyroiditisなどのdestructive hyperthyroidism, 妊娠婦人血清, および臍帯血中, さらに, 甲状腺疾患以外の内科的疾患患者血中のTg濃度を測定し, その臨床的意義について検討したので報告する.
Practice臨床医学:一般
Keywordsthyroglobulin, anti-thyroglobulin antibody, radioimmunoassay, nonthyroidal diseases, thyroid hormone

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