Japanese
TitleRadioimmunoassay (Phadebas β2-micro Test 100 SD-8565) による血清, 尿中β2-micro globulin濃度測定の基礎的ならびに臨床的検討
Subtitleノート
Authors太田仁八*, 中島言子*, 阪原晴海*, 中島鉄夫*, 遠藤啓吾*, 森田陸司*, 鳥塚莞爾*, 田村忠雄**
Authors(kana)
Organization*京都大学医学部放射線核医学科, **第三内科
Journal核医学
Volume20
Number5
Page739-746
Year/Month1983/6
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. 緒言」β2-microglobulin (以下BMG) は1968年Berggardらによって尿細管性蛋白尿の患者から分離精製された分子量11,800の低分子性血漿蛋白である. BMGはヒトの血液, 髄液, 唾液, 羊水, 腹水, 乳汁などに存在し, 腎糸球体から濾過されほとんどは近位尿細管腔から再吸収され細胞内で異化される. 血中BMGは糸球体濾過値 (GFR) ときわめて高い相関が認められるため血中BMG濃度の上昇はGFR低下の指標となり, また尿中BMGは腎尿細管再吸収障害によって著明に増加することが知られている. BMGはリンパ球により産生され組織適合性抗原の構成に関与することが明らかになったことからその免疫学的な役割も注目されてきている. さらに血中BMGはリンパ増殖性疾患, 悪性腫瘍, 自己免疫疾患で上昇することがあり, tumor markerとしての有用性も報告されている.
Practice臨床医学:一般
Keywordsβ2-microglobulin, Radioimmunoassay

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