Authors | 成田充啓, 神原啓文, 大塚英司, 小林毅, 瀬戸光, 古賀靖, 木之下正彦, 山崎元, 西川潤一, 杉下靖郎, 森下健, 筆本由幸, 日下部きよ子, 岩崎尚弥, 廣江道昭, 大鈴文孝, 分校久志, 外山比南子, 石井靖, 前田寿登, 宮本篤, 利波紀久, 足立晴彦, 友田春夫, 浅原朗, 宮前達也, 小林剛 |
Abstract | (123-126)本セッションでは, 右室, 肺でのTl活性に関する演題が論ぜられた. 信大, 平山らは, 呼吸器疾患343例を対象に, 右室負荷診断における安静時Tl心筋シンチの有用性を検討した. 32%で右室壁が描出され, その描出の程度は, dyspneaの強さ, PaO2の低下, %肺活量の低下と比例することを示した. また, 右室描出の出現率は, ECGでのRVHの診断率より優れているとし, 従来の報告通り, 右室肥大診断におけるTl心筋シンチの有用性を示した. 鹿児島大学, 片岡らは, 右冠状動脈狭窄(RCA-St)の診断における, 運動負荷Tl心筋シンチ(Ex-Tl)での右室(RV)描出の意義に関して報告した. すなわち, RCA-St26例中15例(58%)で, Ex-Tlで一過性のRV描出不良が検出され, これは従来のRCA-Stの診断基準である左室下壁のdefectの出現(43%)より頻度が大というもので, BachmanやBrownらが示したRCA-Stの診断に際して, Ex-Tlでの右室描出の有無に注目すべきであるとする報告を裏づけた. |