Japanese
Title座長のまとめ P. 小児
Subtitle第21回 日本核医学会総会座長まとめ
Authors石井勝己
Authors(kana)
Organization
Journal核医学
Volume19
Number4
Page587-587
Year/Month1982/5
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract(2216 - 2220) No. 2216 (石田) は先天性胆道閉鎖症術後の肝硬変の状態は99mTc-phytateによる肝シンチグラフィーで肝・脾, 肝・骨髄の取り込み比などによく反映していると述べており. 手術成績向上に伴う長期生存例の経過観察に有用な手段であると考えられる. No. 2217 (稲月) は神経芽細胞腫の診断に67Gaや99mTc-MDPのシンチグラフィーが有用であると報告し, これは従来報告されていたものの再確認であるが, 小児腫瘍の術前・術後の検査としてこれらは欠くことのできないものであることを再確認した. No. 2218 (D.L.Gilday) は最近, 心臓核医学に用いられているFourier Phase Analysisを腎のdynamic study (99mTc−DTPA) に応用し, cortexをimageで区別することができると述べた. これは今後の腎臓核医学にとって新らしい解析方法となるものと思われ非常に興味深い, 独創的な報告であった. No. 2219 (I.Gordon) は腎の検査に99mTc-DTPAとDMSAを組合せて利用することにより腎性高血圧の診断が可能であると述べ, 99mTc-DMSAの有用性を強調し, image解析の重要性を強調して興味がもたれた. No. 2220 (I.Gordon) は小児肺機能検査においてventilationには81mKrypton, Perfusionには99mTc-MAAを用いた報告をした. 各種肺疾患のimageを呈示し, 小児肺疾患にとって核医学検査の重要性を強調した. これらのことからriskを伴わない核医学検査は小児にとって有用な検査手段であり, 今後もっと多くの施設で行われ, 発表されることを期待したい.
Practice臨床医学:一般
Keywords