Japanese
Title座長のまとめ F. 内分泌系 (甲状腺以外)
Subtitle第21回 日本核医学会総会座長まとめ
Authors福地総逸
Authors(kana)
Organization
Journal核医学
Volume19
Number4
Page572-572
Year/Month1982/5
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract(2314 - 2318) 本セクションでは副腎シンチグラム43題と副甲状腺シンチグラムなど2題が発表された. 放医研の舘野之男氏は6-ヨードメチル-19-ノルコレステロール (123I) を用いる副腎シンチグラムでは, 投与後1〜3日に良好な映像をうることができるとのべた. 今後アドステロールに代わり本剤が用いられると思われる. 札医大・高橋貞一郎氏はアドステロールによる副腎疾患の診断法では他の方法に比較して, クッシング症候群の副腎病変の診断に特に有用で, 原発性アルドステロン症に対してはデキサメサゾン2mgよりも6〜8mgの大量投与後に本法を施工するとよい結果がえられると示唆した. 名大・佐々木常雄氏も副腎シンチスキャンと他法とを比較検討し, クッシング症候群と原発性アルドステロン症の副腎病変の診断には有用であるが, 褐色細胞腫の診断には価値が低いと結論した. 兵庫医大・福地稔氏は副甲状腺の画像診断にTl-201によるイメージからI-123によるイメージをcomputer-assisted substraction image法により消去する方法を発表した. すなわちfalse positiveは1例のみで, 他は手術所見とよく一致したというすぐれた成績であった. 従来副甲状腺の画像診断は極めて困難であったが, 本法で鮮明な画像がえられるので今後普及すると思われる. 広大・手島昭樹氏は肝のリニアック照射後のglucocorticoid receptorを測定し, 結合能が一時的に低下するとのべた. 今後の研究の発展が望まれる.
Practice臨床医学:一般
Keywords