Abstract | (1515 - 1518) 最初の3演題は金沢大学グループの99mTc標識赤血球に関する検討で, セミインビボ, インビボ標識の基礎的研究および標識赤血球の臨床評価についての報告であった. これらの標識法は, 原理的に99mTcO4-の還元に関係するSn2+があらかじめ体内に投与され, さらにSn2+および99mTcO4-の赤血球への移行性が利用されるものであり, 2価Sn化合物の性質と投与量, 投与時間, また99mTcO4-の投与時間が標識に関係する重要なパラメータである. 本報告で, SnCl2が用いられ, これらのパラメータが詳細に検討されて, 高い標識効率が得られる条件が設定され, 同時に臨床的評価を受けた. 今後さらに, その標識機構に考察が加えられ, より有効な標識法の開発が望まれるところである. 演題1518は日本メジフィジックスと京大薬学部の協同で, バイファンクショナルキレート剤 (amino-DTS) を用いる99mTc標識アルブミンについて行った研究であり, 得られた標識体の性質は従来の131I標識体のそれと同程度か, あるいは, それ以上すぐれている. |