Japanese
Title放射性コロイドによる肝シンチグラフィで肝の描出が見られなかったアルコール性肝硬変症の一例
Subtitleノート
Authors和田誠*, 鴛海良彦*, 一矢有一*, 綾部善治*, 桑原康雄*, 吉田道夫*, 林隆元*, 平田秀樹**, 小西恭司***, 松浦啓一*
Authors(kana)
Organization*九州大学医学部放射線科学教室, **第一病理学教室, ***千鳥橋病院内科
Journal核医学
Volume19
Number10
Page1585-1588
Year/Month1982/12
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. はじめに」 放射性コロイドによる肝シンチグラフィで肝の描出が認められない症例はhepatic reticuloendothelial failure (hepatic REF)として, いくつか報告されているが, われわれが調べた範囲では本邦における文献的報告はまだない. 今回, われわれは99mTc-phytateによる肝シンチグラフィでhepatic REFを呈したアルコール性肝硬変症の一例を経験したので報告する. 「II. 症例」 45歳 男性 主訴 : 黄疸, 体重減少, 全身倦怠感 既応歴, 家族歴 : 特記すべきことなし. 生活歴 : 30年来の飲酒歴があり, 焼酎を毎日8合程度飲んでいる. 現病歴 : 10年前より肝機能障害を指摘されており, 昭和54年と55年に慢性アルコール中毒のため精神科に入院. 56年4月より黄疸, 体重減少, 全身倦怠感が出現し徐々に増強するため6月某医受診, 入院となる. 現症 : 黄疸, 胸壁のクモ状血管腫, 腹水を認め, 肝を3横指, 脾を4横指触知した.
Practice臨床医学:一般
KeywordsHepatic Reticuloendothelial Failure, Liver Scintigraphy, 99mTc-phytate, Liver Cirrhosis, Time Activity Curve

【全文PDF】