Japanese |
Title | 201Tl-chlorideにより右心房の描出がみられた1例 |
Subtitle | ノート |
Authors | 仲山親*, 中田肇*, 高橋里美*, 花岡陽一**, 中島康秀** |
Authors(kana) | |
Organization | *産業医科大学放射線科, **二内科 |
Journal | 核医学 |
Volume | 19 |
Number | 10 |
Page | 1559-1563 |
Year/Month | 1982/12 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本核医学会 |
Abstract | 「I. はじめに」 201Tl-chlorideによる心筋シンチグラフィ (201Tl 法) は左心室の虚血性変化の検出だけでなく肺高血圧症ないし先天性疾患などにおける右心室負荷の評価にも広く用いられている. しかし, これらの病的状態においても右心房の抽出はCowleyらによるチアノーゼを示した先天性疾患例にみられるのみでまれな現象と思われる. われわれは, 臨床的に肺高血圧症を示していた患者に行った 201Tl 法において右心室だけでなく右心房の描出を経験したので若干の考察を加えて報告する. なお, 各種のシンチグラフィに使用した機器は日立製シンチカメラGamma View-Hで, コリメータは低エネルギー用汎用平行多孔型を用いた. 「II. 対象および方法」 患者 : Y.I. 43歳 男性 20年来, 下肢に浮腫を認めており, 過去に静脈血栓の診断で血栓除去術をうけたこともある. 1年前より下肢の浮腫が増強し, 労作時の息切れ, 動悸, 胸部圧迫感などの症状も出現してきたため精密検査の目的で入院した. |
Practice | 臨床医学:一般 |
Keywords | Pulmonaryhy pertension, 201Tl-chloride, Myocardial scintigraphy, Right atrial visualization, Right ventricular visualization |