Japanese
Title99mTc - フチン酸による肝シンチグラムで一時的に肺野に取り込みを示した全身性エリテマトーデスの一例Transient Lung Uptake of 99mTc - phytate in a Patient with SLE
Subtitleノート
Authors小林久人*, 大島統男**, 黄田保光**, 菊池陽一**, 小林盛子***, 秋貞雅祥**, Hisato KOBAYASHI*, Motoo OSHIMA**, Yasumitsu KOH**, Yoichi KIKUCHI**, Moriko KOBAYASHI***, Masayoshi AKISADA**
Authors(kana)
Organization*筑波大学臨床医学系放射線部(現住所: 山口大学放射線医学教室), **筑波大学臨床医学系放射線部, ***山口大学医学部放射線医学教室, *Department of Radiology, Institute of Clinical Medicine, University of Tsukuba(Present address: Department of Radiology, University of Yamaguchi), **Department of Radiology, Institute of Clinical Medicine, Univeristy of Tsukuba, ***Department of Radiology, University of Yamaguchi
Journal核医学
Volume19
Number1
Page167-171
Year/Month1982/2
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. 緒言」肝シンチグラムで肺に取り込みを示した例は, 1972年Steinbachらにより報告されて以来現在まで数多く報告されている. その原疾患としては, 悪性腫瘍, 感染症, 肝硬変, その他いくつかの疾患が挙げられる. その機構として現在のところ完全には解明されていないが肺の網内系機能の亢進, 核種の凝集化などが考えられている. また肺への取り込みは, 予後不良を示すとも言われている. 今回われわれは99mTc-フチン酸による肝シンチグラムで一時的に肺野に取り込みを示した興味ある全身性エリテマトーデスの一例を経験したので報告する. 「II. 症例」症例は22歳女性, 1977年12月頃より膝関節の疼痛と腫脹をきたすようになった. 1978年7月には手関節痛および鼻出血を認めるようになった. 同年9月某病院にて汎血球減少症を指摘された. プレドニンによる治療で, 一旦上記の症状は, 改善したが, 1980年2月頃より再び関節痛を来たすようになった.
Practice臨床医学:一般
KeywordsLiver scintigram, 99mTc-phytate, SLE(systemic lupus erythematosus), Hepatomegaly, Lung uptake

【全文PDF】