Japanese
Title座長のまとめ シンポジウム N. 腎・電解質・高血圧
Subtitle第20回 日本核医学会総会座長まとめ
Authors石橋晃, 川上憲司
Authors(kana)
Organization
Journal核医学
Volume18
Number5
Page644-644
Year/Month1981/6
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract(211-214) 211-212 (北里大・池田ら) は, ラットを用いての99mTc-DTPAによるmacroautoradiographyに関する発表で, 211は正常腎, 212は急性尿細管壊死 (ATN) での検討である. その排泄パターンが131I-iothalamateに類似することから, 99mTc-DTPAはGFR物質と考えられるが, なおmicroautoradiographyでの検討が必要である. ATN例では温阻血時間60分と90分で腎障害の差が明瞭に示された. 213 (信州大・滝沢ら) は, 99mTc-DTPAの腎部集積曲線上で, 血流相直後の尿流曲線を高速フーリェ変換により解析した. 腎実質障害群と閉塞性疾患群とを周波数成分の分布で分けられることを示した. 214 (京大・平川ら) は, 131I-hippuranと111In-DTPAを同時投与して得られたレノグラムの基礎的検討と, 高血圧症例で, 各薬剤でのレノグラムに差異を生ずる場合などを検討して発表された. (215-218) 棚田 (愛媛大) らの報告では, 99mTc-DMSA静注後の大動脈部, 左右腎部における時系列データより血流速度, 血流量等を求め, 2時間後の各腎部におけるRI集積率との関係について検討した結果, 各腎部における集積率と血流との間に高い相関がみられた. 瀬戸 (富山医薬大・放) らは, 99mTc-DTPA静注, 数分後のイメージで認められる腎部における光子欠損領域に注目し, その原因について統計をとった結果, 700例中12症例にこの所見が得られ, いずれも良性疾患であった. 斎藤 (市立札幌・放) らは, 99mTc-グルコネートを用いた腎シンチグラフィの所見を7群に分類し, 原疾患との関連について報告した. 井本 (九州がんセンター・放) らは, 99mTc-MDPによる骨シンチグラム施行時の腎病変について検討した. IVPとの比較では, IVP正常, 腎イメージ異常が10%あり, 骨シンチ施行時の腎イメージの有用性について報告した.
Practice臨床医学:一般
Keywords