Japanese
Title座長のまとめ 特別講演2. NMR核磁気共鳴イメージング法とその生物医学的応用 - 過去, 現在および将来 -
Subtitle第20回 日本核医学会総会座長まとめ
Authors高橋信次
Authors(kana)
Organization
Journal核医学
Volume18
Number5
Page630-630
Year/Month1981/6
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「J. R. Mallard (Department, University of Aberdeen, U. K. )」 組織に分布する水 (および脂肪) の分子の水素原子核に磁界をかけると磁場のまわりを独楽のように回転しスピン運動をおこす. それを模型で示した. このスピンに相当する高周波電場を与えると, 強い核共鳴現象をおこす. そして今までの生物学への応用を述べた. 次いでNMR断層法を行うには, この現象を応用し, 検出される信号の共鳴周波数の分布から, 位置の情報が得られる. この情報を再構成して生体横断面の情況を知るのである. そのためモニター面に投影して, 写真撮影し, スライドをつくった. 10人のボランティアーを対象にした人体の頭部, 胸部, 腹部の非常に数多い綺麗な横断面像を示説したが, それを見ると, この方法は, 十分臨床上, 役に立ち得るものであることが判った. 水素分子の体内における濃度は色で示されてあるので, 一目して識別がついた. 炎症と腫瘍との鑑別もつくようであった. 演説は明快であった.
Practice臨床医学:一般
Keywords