Authors | 福地稔*, 木戸亮*, 立花敬三*, 森田俊孝*, 兵頭加代*, 尾上公一*, 浜田一男*, 前田善裕*, 永井清保* |
Abstract | 「I. はじめに」肝・胆道系の核医学的検査には, 従来, 放射性色素である131I-Rose bengalや, 131I-BSPが応用されてきた. これらの製剤は臨床的には有用であるが, 131Iで標識されているため, 難点も多かった. 近年, 短半減期核種の臨床応用が活発となるにつれ, 肝・胆道イメージング製剤として, 99mTc標識製剤が注目されるようになった. 現在, わが国でも, いくつかの製剤が入手可能となり, 肝・胆道イメージングに応用されつつある. 今回, われわれは, 99mTc-N-(P-butylphenylcarbamoylmethyl) diacetic acid (以下IDAと略す)に関し, 基礎的検討, 他の製剤との比較, および実際の臨床応用などの成績から, 本製剤の臨床的評価を行なった. 「II. 使用製剤, および装置」「1. 使用製剤」検討には, (P-butyl) IDA (ミドリ十字)を用い, 99Mo-99mTcゼネレーター(ダイナボットRI研究所)にて溶出した99MTcO4-を用い, 説明書に準じ標識し, 使用した. |