Japanese
TitleII. 座長まとめ シンポジウム H. 内分泌 (甲状腺以外)
Subtitle第19回日本核医学会総会座長まとめ
Authors福地總逸
Authors(kana)
Organization
Journal核医学
Volume17
Number4
Page427-427
Year/Month1980/5
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract(126-129)本セクションでは副腎シンチグラフィーに関する4演題が発表された. まず放医研・宍戸ら(126)は, 123I標識アドステロールが131I-アドステロールに比べ被曝線量が少ないので, 多量投与が可能で, かつ投与2〜3日目の早期に解像度のよい副腎イメージがえられることを明らかにした. 末だ臨床例が少ないのが残念であるが, 将来性のある副腎スキャン剤と思われる. 神大・一柳ら(127)は131Iアドステロールによる副腎イメージの定量解析を行うと診断的価値の高いことを, 鹿大・中条ら(123)は, ピンホール法による副腎シンチグラムのパターン分析により, 副腎の形態のみでなく副腎腫瘍の位置, 大きさ, 形態まで解析することが出来, 手術所見ともよく一致したと発表した. 慈恵医大・勝山ら(129)は副腎シンチグラフィーにRI多面断層スキャンを利用することにより, 副腎の断面像を分析し, 副腎の位置やその立体構造も分析しうることを明らかにした. これにより肝の影響を除外出来るので左右副腎を明瞭に描出しうるとのべた. これらの発表から, 副腎の映像は, 131I-アドステロールによる副腎シンチグラムに各種の定量分析を加え, さらに他の形態学的診断法を併用することにより, より鮮明なものとなることが示唆された. 今後はアドステロール以外の副腎に集積する放射性化合物の開発も期待される.
Practice臨床医学:一般
Keywords