Japanese
Title131I-Adosterolによる副腎摂取率の測定
Subtitleノート
Authors藤田透*, 福永仁夫**, 向井孝夫**, 山本逸雄**, 土光茂治**, 石井靖**, 森田陸司**, 鳥塚莞爾**, 川村寿一***
Authors(kana)
Organization*京都大学医学部附属病院放射線部, **京都大学医学部放射線核医学科, ***京都大学医学部泌尿器科
Journal核医学
Volume17
Number2
Page219-228
Year/Month1980/2
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. はじめに」近年, 血中ステロイドホルモン, レニン活性などの微量定量法および生化学分析法の進歩により, 副腎疾患の診断が容易となってきている. 副腎シンチグラフィーは, Cushing症候群の鑑別診断, 手術後の残存腫瘍, 異所性ACTH産生腫瘍の検出などのほか, アルドステロン症の鑑別, 患側決定に有用な情報を提供することが知られている. しかし, これらのほとんどがイメージのみによる診断である. トレーサーの副腎への集積程度より副腎の機能を定量化することができれば, 本法は副腎機能検査法としてその臨床的意義はより高いものとなる. そのため, これまでに副腎摂取率, 左右副腎摂取比, index, バックグラウンド比の算出などのデータ処理法が報告されているが, その多くは病的副腎の局在診断のための半定量法であって, 個々の副腎の機能を示す指標とはなり得ていない. 131I-19-iodocholesterolによる副腎の% up-takeの測定はMoritaらにより報告されている. しかし, 本剤は安定性などに若干の問題があり, 現在ではKojimaらにより開発された131I-Adosterol (6β-iodomethyl-19-norcholest-5 (10) -en-3β-ol, 第一ラジオアイソトープ研究所) が広く使用されている.
Practice臨床医学:一般
Keywordspercent uptake, 131I-Adosterol, adrenal disorders, adrenal scintigraphy, dexamethasone suppression scintigraphy

【全文PDF】